オガール

About Usオガールプロジェクトとは

オガール娘。

2012.02.22

世界の建築・都市を知る建築家

官民複合施設「オガールプラザ」の設計を担当する株式会社近代建築研究所。
その代表取締役を務められているのが松永安光さんです。

松永先生にはじめてお逢いした日のことを、今でもはっきりと覚えています。
社会人になったばかりの頃、東京でのオガール・デザイン会議に参加するため
㈱アフタヌーンソサエティの事務所へ伺ったときでした。
緊張している私に、「あなたがオガール娘。ですね、はじめまして。」
と、恐縮ながら松永先生から声をかけて下さったのです。その嬉しさを忘れられずにいます。

建築を志す人ならば誰もが尊敬する、世界の建築・都市を知る建築家でありながら
どんなときも、誰に対しても丁寧に、笑顔で話しかけて下さる松永先生。
松永先生の“建築”そして“紫波”へのあたたかく、柔らかな優しい想いと情熱が
「オガールプラザ」マンサード屋根の美しい輪郭を描き出しているように思います。

「日本の古典的な建築は、細い材料を使い
大工さんの技によって保たれてきた。」と松永先生はおっしゃいます。

細い柱や梁をボルトでしめるのではく、紫波の歴史的な建築物である「平井邸」のように
大工さんの技で上手に組み、メンテナンスしながら長く使い続けていくことを出発点とし
それを地元の資材、地元の人材を積極的に活用して建設する「オガールプラザ」は
これからの建築の在り方として大変注目されており
今年1月に行われた構造の関係者による建方見学会では
全国から約150名もの方々にお集まり頂くなど、オープンに向けてさらなる期待が高まっています。

「緑の大通り」を介す4棟の建物の先陣を切る「オガールプラザ」の設計者として
オープン後もオガール地区全体、そして紫波を、末永く見守り続けて下されば嬉しく思います。

26日(日)午後には、「オガールプラザ」の現場見学会を開催いたします。
設計者、施工者の皆さんと共に現場を歩きながら
今しか見ることのできない美しく大きな木造建築を、心に焼き付けてみませんか。

〔担当:の〕

2012.02.21

先端をゆく誇り

今日、生まれて初めてタバコを購入しました。
あまりに緊張しすぎて、まるで子供のおつかいのようだったと思いますが
タバコ、というだけではなく、なにか特別な感情の中の体験でした。

オガールプロジェクトのロゴマークをはじめとしたグラフィックデザインを手掛ける
ASYL(株式会社アジール)がパッケージデザインされた「セブンスター」です。

昨年10月、株式会社アジール代表取締役の佐藤直樹さんに来町頂いた際、
「デザイン」に纏わる様々なお話を伺いました。その一つをご紹介させて頂きます。

「パッケージにはあらゆる人の視線が集まるが、セブンスターを好きな人は
何十年にもわたって刷り込まれた体験を基にしたイメージを持っている。
現在のデザインについても、体験を重ね合わせているので、特に不満がない。
そういう人は、デザインの変更をする場合、何をやっても否定的になり、流動が起こらない。
一方で、タバコ愛好者は、味で吸っていないという例がある。
マールボロ(Marlboro)が最高だという人に別のタバコを吸わせ
マールボロだと言って吸ってもらうと美味いと言い、マールボロだと言わないで吸ってもらうと批判をする。」
このように、人は、イメージ込みでものを受け入れるのだといいます。

まちを観察すると、決して親切とは言えない看板やサインが点在していることがあります。
しかし、佐藤さんはこう話します。
「たとえ今見てよくわからないものであったとしても、必ず理由があってそうなっているはずである。
けれど、今から未来に対して、理由をわからなくしておく必要はない。」

「デザイン」とは未来に対しての行為であり、時間をかけて取り組んでいくこと
とおっしゃっているように感じました。
5年後、10年後、紫波はどのようなまちになっているのでしょう。
26日(日)、デザインが紫波の未来に込めるメッセージを、一緒に感じてみませんか。

〔担当:の〕

2012.02.20

『つくること、つくらないこと』

週末に、『つくること、つくらないこと』という著書を拝読しました。

オガール地区“緑の大通り”の設計者であるランドスケープアーキテクト
有限会社オンサイト計画設計事務所の代表取締役長谷川浩己さんが編著者を務められた作品です。

4棟の建物を介して一つの場所になる-緑の大通り-

昨年2月、紫波中央駅待合施設で開催した「オガール大縁会」で長谷川さんは
「“緑の大通り”は、4棟の建物に挟まれた中庭だと思っていただければと思います。
独立して存在しているのではなく、4棟の建物を介して一つの場所になるというイメージです。
その際に、建物の中では支えきれない様々な活動が外に出てくる・・いつ行っても人がいる
そんな場所になってくれればいいな、というのがひとつの思いです。」 と語って下さいました。

“緑の大通り”の工事もオガールプラザのオープンに向けて着々と進行する中
26日(日)に開催する 「オガールフォーラム」では、長谷川さんのお話を直接伺うことができます。

“緑の大通り”でこれから起こるたくさんの楽しい出来事を、一緒に想像してみませんか?

〔担当:の〕

2012.02.18

農業活性化交流会から

2月14日、午後から紫波町農林公社主催の「紫波町農業活性化交流会」が約200名の参加の下に開催され、弊社からも2名参加して参りました。
農業関係者が集ったこの会には、紫波町産の農産物を扱う「紫波マルシェ」の開設者の立場から参加させていただいたものです。

交流会は、基調講演と農業関連の個人、団体の自己紹介を兼ねた発表の2部構成でした。
弊社も発表10者の内の一人として会社概要と紫波マルシェ運営者となった経緯などについて、短い時間でしたが話させていただきました。

基調講演は「明るい未来のために いま気づきやるべきこと」と題して㈲ウィルビー代表取締役の志村尚一氏が行いました。
1時間半弱の講演時間は同氏にとっては短く、意を尽くせないとの様子がありましたが、有用な多くのことを話して下さいました。
「地域の一人ひとり、個人だけの力では限界がある。協働(コラボレーション)して互いの力を出し合い、相乗効果を発揮して物事を成し遂げて行くべきである。それはまた繋がりある農村社会の良さを生み、次への活力となるのではないか」といった内容のように拝聴しました。

交流会での発表の様子。写真は紫波町広報「紫波ネット」から借用いたしました

 紫波町が町づくりの目標の一つとして、循環型のまちづくりに包含される協働のまちづくりを掲げてから相当の年数が経過し、相応の効果もあげてきていることは、昨年1月のこのコーナーで紹介しているところです。しかし、協働は言うは易く行うは難し、でなかなか簡単ではありません。
特にも、何か事を興すこととなると難しくなりますし、ましてや事業化と言ったら困難さは倍加するのではないでしょうか。
なおのこと、1農家が6次産業化に取り組むためには並大抵では成し得ません。なるが故に先の協働の力が必要、となるわけですが…。

農業者の皆さんの力を結集して6次産業化を進めることは、喫緊のテーマとされていますが、具体の成果は「今後に期待」のレベルのように感じています。
間もなく完成の町立図書館は、特にも力を入れたい分野としてビジネス(農業)支援を掲げています。その面での支援はそれとして、機関、団体など一定の組織による総合的な支援が求められていると思います。
もう既に取り組まれているのかもしれませんが…。

先の志村氏の講演の中にも、加工品は作ればよいものではなくて売るものである、との至極当然の話もあったのですが、商品化への支援、製造技術支援、販売支援という6次化をパッケージ化したものが必要で、更に資金支援を付して事業化を促すことが求められていると思います。
ここまでは支援しますが後は他からの支援を受けて下さい、といった形では途中で頓挫する、あるいは、スピードが落ちたりなどの支障が出てくるでしょう。当事者にとっては他人事でないので自分の努力と自己責任は必要ですが、離陸が容易であれば巡航高度に達するのも早いに違いありません。
組織力を有した立場をもって、川上から川下までの総合的支援はきっと大きな力になるでしょう。

紫波マルシェを開設する我が社にとっては、当面は安定的な運営を目指すことが第一です。
しかし、将来的には販売者だけの役割ではなく、農産物の6次化も含めて総合的な農家支援の役割を果たしていけたらよい、と交流会に参加して感じた次第です。

〔担当;G〕

2012.02.17

マンサード屋根-後編-

「オガールプラザ」マンサード屋根のお話、後編です。
建築が築き上げられるライブ感をお楽しみください。

設置部へ

大工さんの手で所定の位置まで運ばれた柱・梁の構造体。
クレーンを操作する職人さんと、設置部の職人さんが
無線で位置の確認を続けながら、慎重に設置部へと近付けて行きます。

慎重に・・

あとすこし!

そして、屋根のてっぺん部分を見つめながら、設置完了を告げる職人さん。

完了!

このマンサード型の屋根部材は、「オガールプラザ」全体で実に69本!
職人さんの手によって、一日に2本から3本ずつ
丁寧に一寸の狂いもなく設置され、ひとつの建築として築き上げられているのです。

多くの方の想いを受けて、懸命に成長を続ける「オガールプラザ」。
完成後も、愛情を持って、大切に育て続けていきたいですね。

〔担当:の〕

2012.02.16

マンサード屋根-前編-

官民複合施設「オガールプラザ」、中央棟、東棟、西棟の建方工事が終盤を迎え
建物の全体像がはっきりと見えるようになってきました。

町内の農村部に多く存在する牛舎のマンサード屋根を模した「オガールプラザ」の屋根。
今日は、この屋根がどのようにして組み立てられているかをご紹介します!

紫波町産材の木材は遠野の工場を経由し、オガール地区でマンサード型に形作られ
その部材は、ひとつひとつ巨大なクレーンで持ち上げられ、地上約13メートルの位置まで運ばれていきます。

屋根の部材

下の写真のように、先端部を大工さんがロープを引きながらゆっくりと静かに操り
所定の位置まで運んでいきます。

大工さんの手によって導かれる

写真から、屋根の部材の“存在感”がお分かり頂けるでしょうか。

ダイナミックであり、繊細に、美しく描かれるマンサードの輪郭。
安定感、安心感、懐かしさがあり、且つあたたかみも感じる-、
木材だからこそ、大工さんの技術だからこそ実現できる、
紫波の普遍的な親しみある新しい風景。

ダイナミックで繊細

2月26日(日)「オガールフォーラム」の午後の現場見学会では
この新しい風景を、デザイナーの皆さんと共に間近で見ながら
プロジェクトを支える全ての方が建築に込めたメッセージを感じることができます。
きっと誰もが、鼓動を感じるはず。
是非、ご参加ください。

屋根のお話は、次回へと続く・・!

〔担当:の〕

2012.02.15

紫波町議会政務調査会

2月13日(月)、紫波町議会の政務調査会は、今年度第6回の例会で
建設中の官民複合施設「オガールプラザ」の現地視察を行いました。

中央棟2階“情報交流館”

東棟2階“子育て応援センター”や“薬局”が入居します

弊社は、「オガールプラザ」の概要や工事の進捗状況についてお伝えし
ご理解をいただく良い機会とさせていただくことができました。

西棟1階“産直紫波マルシェ”テナント作業場付近

今後、尚一層、事業の進展に積極的に取りんで参りたいと思います。

〔担当:の〕

2012.02.14

オガールチョコ

今日は、バレンタインデー!

お世話になっている皆様へ、日頃の感謝の想いを込めて
今年は「オガールチョコ」をお渡ししました。
(オガール息子。撮影&編集の写真でお届けします!)

オガールチョコ

まずは、「オガールプラザ」の設備を担当する
㈱ユアテックの矢浦さん、今野さん、須川さん、三建設備工業㈱の工藤さんへ。

ユアテックさん、三建設備さんへ

「オガールプラザ」のJVで佐々木建設㈱現場代理人の泉舘さん、長谷川さんへ。

佐々木建設さんへ

同じくJVの橘建設㈱長谷川さん、菊池さんへ。

橘建設さんへ

いつも、本当にありがとうございます。

想いが届きますように。

遠くにいる皆様へも、紫波から感謝の想いを込めて。

〔担当:の〕

2012.02.13

「オガールフォーラム」開催のご案内

2月26日(日)、「オガールフォーラム」を開催いたします!

午前は、オガールプロジェクトに携わるデザイナーの皆様に東京からお越しいただき
「オガールプロジェクトの意義と価値」と題して、パネルディスカッションを行います。

日本が誇るデザイナー4名の皆様と共に、「オガール」の可能性
そして、「紫波」の未来について語り考える、大変貴重な機会です。

また午後は、「オガール地区現場見学会」として
6月オープン予定の「オガールプラザ」、緑の大通り「オガール広場」の建設現場の見学を行います。

参加費は無料、事前申し込み不要です。
「オガールプロジェクト」の今、そして、「紫波」の未来を、一緒に感じてみませんか?

<スケジュール>
午前の部
09:00 ~ 受付 (会場:紫波総合高校 大講義室 )
09:30 ~ 10:20 オガールプロジェクト進捗状況の報告
10:20 ~ 12:00 パネルディスカッション
清水義次さん(デザイン会議委員長) 松永安光さん(オガールプラザ設計)
佐藤直樹さん(グラフィックデザイン) 長谷川浩己さん(ランドスケープデザイン)

午後の部
13:00 ~ 14:00 オガール現地見学会 (紫波中央駅待合施設に集合)

*お願い*
1.車でお越しの方は、午前: 紫波総合高校, 午後: サン・ビレッジ紫波またはパーク&ライド駐車場をご利用ください。
2.現場見学会に参加される方でヘルメットをお持ちの方はご持参ください。
3.昼食は各自でご用意ください。

オガールフォーラムのご案内 (PDF)

皆様にお逢いできるのを楽しみにしています!

〔担当:の〕

2012.02.10

先駆者の“感”

今日は、オガール地区工事現場にて「紫波マルシェPOSシステム発注説明会」を開催し
産直のレジ、販売管理などのシステムについてメーカー3社にお集まり頂き
弊社マルシェ開発部長の佐々木から、機器類や管理機能について説明いたしました。

紫波マルシェPOSシステム発注説明会の様子

システムや会員の募集をはじめオープンに向けて準備を進める中
現場も着々と進行し、今週はじめには“下屋”の形が見えてきました。

パークアンドライド駐車場側の“下屋”

この“下屋”部分には、イベントスペースや花売場、休憩スペースなどを設ける予定です。

連結棟2から、産直「紫波マルシェ」を見つめるマルシェ開発部長佐々木とオガール息子。

高さ約13mの天井が生み出す大空間と木のぬくもりを確かめながら
生鮮三品が並ぶ売場のイメージを膨らませるふたり。

2階飲食スペースから売場の様子をイメージする様子

2階飲食スペースから“緑の大通り”の工事現場を見渡し、イベント時の使い方についても検討するなど
産直の先駆者としての“感”が冴えわたっている様子で、胸の高鳴りが伝わってくるようでした。

〔担当:の〕